バッテリー液はバッテリーの化学反応において重要な役割をになっており、バッテリー液の補水が適確にされていないとそのバッテリーに致命的な損傷を与えます。
液枯れした状態で充電を行うとバッテリーが熱を発生し、バッテリー内部構造の物理的な損傷等を引き起こします。
このため、充放電を深く繰り返す電動車両、特にフォークリフトなどは1週間から10日に一度のバッテリー液の点検、補水をすることが理想的です。 バッテリー液の確実なメンテナンスによりバッテリー寿命も、元来そのバッテリーの持つ寿命まで引き伸ばすことが可能です。
バッテリー寿命が短いと感じられるユーザーはこのバッテリー液のメンテナンスが適確に行われていないケースが多いのです。
従来のバッテリー液の補水は手作業にて行っており、手間のかかるものです。
特にバッテリーフォークリフト用48Vバッテリーはセル数が24個もあり、これに1個1個補水をしていくという作業は約30分もかかり、面倒くさく、敬遠されるがちです。
またフロート(浮子)を当てにした目視にての補水は確実性に乏しくセル毎のバラツキ等の原因になっています。
我々の調査でも確実にバッテリーの補水がされているものは非常に少ないのが現実です。
上記の問題を簡便にするために、従来から使用している浮子を利用した、自然流(浮子式)の一括補水が登場しました。
これは浮子の上下によって止水弁を開閉するもので、水流は蒸留水のタンクをバッテリーより高い位置に設置することにより自然流にて補水するというものです。
これにより作業は5分から10分と早くはなりましたが、浮子の故障が多く確実性に欠けるという欠点があります。
実際この浮子の故障(欠落)によってオーバーフローが起こり、3セ ルのバッテリー液が極端に薄まり、比重調整をしたという経験があります。
他のフォークを調査した結果、22台中8台のフォークに同様の故障があり、交換しました。あるフォークリフトディーラーでは「この一括補水は顧客には推奨できない。」とまで言っております。